守るだけがカットマンじゃない!
「カットマン=守備」というイメージを持っている人は、
少なくないと思います。
確かに、カットマンはカットやツッツキで
相手の攻撃をしのぐことがほとんどです。
しかし、現代の卓球では、ただカットを返し、ただツッツキを
返球しているだけでは勝てません。
勝ち上がっていくカットマンに共通しているのは、
「守っているように見えて、実は攻めている」という点です。
一見すると、淡々とカットやツッツキをしているだけに見えますが、
その一本一本は、次の展開、次の戦術を見据えた意図ある返球なのです。
“何となく”のカットでは勝てない!
例えば、相手がフォア側からフォアドライブをしてきたとき
あなたは
①どこに、②どんなボールを返球しますか?
そのあと③どんなボールを待っていますか?
①フォアに ②切れたカットを返球し、③ループを待つ ◎
①バックに ②ナックルカットで返球し、③浮いてくるツッツキを待つ ◎
ここまで考えられていますか?
①何となくフォア側に ②何となくカットを返球して、
③たぶんドライブしてくる
「何となく・たぶん」になっていませんか?
これでは相手が打ったボールに対応しているだけ、
主導権は相手になってしまいます。
これではいつまでたっても勝てるカットマンにはなれません!
相手のボールを返すだけの卓球から、自分の意図で展開を作るカットマンを
目指しましょう。
ポジショニングは“攻め”の準備
攻めるカットマンは、うち終わりの準備が違います。
仕掛けたカットを返球した後は、
少し台に近いポジション・前へ出て構えます。
それは、次に来るボールに対して、すぐに攻撃へ転じるためです。
「カットマンは常に下がって守る」という考え方は捨てましょう。
守りながらも、いつでも前に出られる準備をしている選手こそが
勝ち上がれる秘訣です。
回転は2種類だけじゃない
カットやツッツキの回転は
「ナックル」と「切れている」の2種類だけでは、相手はすぐに慣れてしまいます。
勝ち上がるカットマンは
-
ナックル
-
少しナックル
-
少し切れている
-
とても切れている
といった4種類以上の回転量を使い分けています。

さらにレベルが上がれば、横回転を加えたり(サイドスピン)、あえてドライブで返球したりと、選択肢はどんどん増えていきます。
同じポジション、同じボールに対しても、
「どの回転で返球するか」「相手は今どれを嫌がっているか」
そうした判断を一瞬で行い、複数の“手札”の中から最適な一本を選んで返球しています。
たくさん練習して回転の魔術師を目指しましょう!
石田コーチが教える「戦術の引き出し」3選
1.【初級】ナックルカットから反撃
2.【中級】ループに対する反撃
3.【上級】サイドスピンから反撃
1.【初級】ナックルカットから反撃
練習方法 ※多球で球出ししてもらいましょう
①フォアナックルカット(バックに返球意識)
②バック前ストップに対してバックスマッシュ
①バックナックルカット(バックに返球意識)
②フォア側ツッツキに対してフォアスマッシュ
2.【中級】ループに対する反撃
練習方法 ※多球で球出ししてもらいましょう
①フォア切れてるカット(フォア側に深く返球意識)
②フォア側ループに対してフォアスマッシュ
①バック切れてるカット(フォア側に深く返球意識)
②フォア側ループに対してフォアスマッシ
3.【上級】サイドスピンから反撃
練習方法 ※ラリーで練習しましょう
①相手バック対自分オール ツッツキ対ツッツキ
②体勢が整っている状態でフォア側にサイドスピン
③フォア側緩いドライブに対してフォアスマッシュ
①相手バック対自分オール ツッツキ対ツッツキ
②体勢が整っている状態でバック側にサイドスピン
③オールに返球されたツッツキに対してフォアスマッシュ
カットマンは、守るだけじゃない!
相手に打たれたボールを、ただ返すだけではない。
こちらのボールで、相手に打たせる。
こちらのボールで、相手にミスをさせる。
そのために、一本一本考えながら返球する。
そうした意識を持てる選手こそが、これから勝てるカットマンになっていきます。
守備の中に攻撃がある。
それが、勝てるカットマンだと私は思います。
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