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昨日は振れ、今日は抑えろ|卓球のアドバイスに迷ったときに読む話

「昨日は振れって言われたのに、今日は抑えろって言われた」  
「こっちのコーチはフォアを使えと言うけど、別の人はバックを増やせと言う」

  
卓球を続けていると、こんな経験は一度や二度では済まないはずです。どのアドバイスも間違っているようには聞こえない。それなのに、全部を意識しようとすると、なぜかプレーがぎこちなくなっていく。  
私はこの状態こそ、多くの選手がぶつかる“見えにくい壁”だと思っています。

アドバイスは、本来あなたを強くするためのものです。  
それがいつの間にか、迷いの原因になり、自分の卓球を分からなくさせてしまう。  

この記事では、監督やコーチから多くの指導を受ける中で、”多くの情報とどう向き合い、どう取捨選択すればいいのか”を整理していきます。

アドバイスが食い違うのは、決して珍しいことではない

まず知っておいてほしいのは、卓球においてアドバイスが食い違うのは、ごく自然なことだという点です。卓球は選択肢が多い競技です。回転量、コース、タイミング、プレースタイル。どれか一つが違うだけで、正解は変わります。

指導者は、それぞれ異なる背景を持っています。  
現役時代にどんな戦い方をしてきたのか。どんな選手を多く見てきたのか。  
その経験をもとに、目の前のあなたを見ています。
だから、言っていることが違うのは不思議ではありません。むしろ、複数の視点が集まっている状態だと考えた方が自然です。

アドバイスをすべて受け入れようとすると、プレーは不安定になる

問題は、ここからです。真面目な選手ほど、こう考えます。  
「言われたことは全部やらなきゃいけない」「どれも正しそうだから、全部意識しよう」

結果どうなるか。  
打つ直前まで頭が忙しくなり、判断が遅れます。スイングは中途半端になり、自分の感覚が分からなくなります。
これは、技術不足ではありません。”情報過多による混乱”です。

アドバイスが増えるほど、自分の中の基準が薄れていく。そしていつの間にか、「正解を探す卓球」になってしまいます。

戦うのは自分──アドバイスの主導権を取り戻す

ここで、一つ大切なことをはっきりさせておきたいと思います。試合で戦うのは、監督でもコーチでもありません。ラケットを握り、点を取り、点を失うのは、あなた自身です。
ミスをした責任を取るのも、勝った喜びを味わうのも、自分しかいません。だからこそ、アドバイスをどう使うかを決める権利も、自分にあります。

アドバイスは「従うもの」ではありません。  
自分が戦うために、”選び取る材料”です。
この視点を持てるようになると、アドバイスに振り回されなくなります。

練習でのアドバイスは「試すため」に使う

練習の場は、アドバイスとの向き合い方が最も自由でいい場所です。

失敗しても問題ありません。うまくいかなくても、評価は下がりません。
だからこそ、練習では幅広く試していいと思っています。違和感があっても、一度はやってみる。数球、数分で判断せず、少し続けてみる。

その中で、「これは自分には合わない」「これは試合で使えそうだ」  
そうやって、自分の中に残るものを選んでいけばいい。
合わないと判断することも、立派な成果です。すべてを自分の武器にする必要はありません。

試合でのアドバイスは「迷わないため」に使う

一方で、試合中のアドバイスは扱い方が変わります。  
試合は、判断のスピードが何より重要です。ここで情報を増やしすぎると、確実に迷いが生まれます。
試合中は、意識することを一つに絞る。  
「今日はここだけを見る」「この回転量だけを意識する」

すべてを直そうとしないこと。試合中に完璧を目指さないこと。  
アドバイスは、プレーを整理するために使います。

アドバイスを活かせる人が持っている共通点

アドバイスをうまく活かせる人には、共通点があります。  
それは、自分の感覚基準を持っていることです。


・自分はどんな形で点を取ると楽か  
・試合で再現しやすい動きは何か  
・考えすぎずに振れる形はどれか  


この基準があると、アドバイスを聞いた瞬間に判断できます。  
「これは今の自分に合う」「これは今は置いておこう」
迷う時間が短くなり、プレーが安定します。

情報が多い時代だからこそ、取捨選択が力になる

今は、アドバイスにあふれた時代です。動画、SNS、指導書。  
調べれば、いくらでも正解らしきものが出てきます。
だからこそ大切なのは、全部を集めることではありません。”自分に必要なものを残す力”です
迷っているということは、それだけ真剣に卓球と向き合っている証拠です。  
間違った道を進んでいるわけではありません。

まとめ:アドバイスは、自分の卓球を作るための材料

アドバイスは、あなたを縛るためのものではありません。

あなたの卓球を形作るための、材料です。

誰かの正解をそのままなぞる必要はありません。たくさんある情報の中から、自分に合うものを選び取っていい。好きなように調理して、あなたが満足できる卓球を作ってください。

戦うのは、いつも自分です。  
その事実を忘れなければ、アドバイスに迷いすぎることはなくなります。

最後に

もし今、

「何が正しいのか分からなくなっている」「アドバイスを聞くほど自信がなくなる」  
そんな状態にいるなら、一度立ち止まってみてください。
あなたが感じている違和感は、決して間違いではありません。それは、自分の卓球を持とうとしている証拠です。

【チョレっと卓球ジム 津田沼店】では、技術だけでなく、こうした思考の整理やアドバイスとの向き合い方も大切にしています。言われたことをそのまま押し付けるのではなく、どう選び、どう活かすかを一緒に考えます。

現在、初回限定で無料体験スクール行なっています。

ラケットやシューズの貸し出しも行なっているため、お気軽にお申し込みください。


卓球は、他人の正解を集めた人が強くなる競技ではありません。自分の感覚を信じて戦える人が、最後に前へ進みます。
もし、今の卓球に少し迷いを感じているなら、あなた自身の答えを見つけるきっかけとして、ぜひお立ち寄りください。

M.O

ライター

M.O

卓球を愛する編集者です。最新の卓球情報や技術向上のヒントをお届けします。