こんにちは、M.Oです。
今回は「卓球ノートの書き方」をテーマに、
・メモ程度から始められるシンプルなノートの書き方
・より高みを目指す人向けの、私が実際にやっていた詳しい書き方
・練習用ノートと試合用ノート、それぞれの具体例
など、実体験を交えながらお話ししていきます。
練習や試合のあとに、こんな感覚になったことはありませんか?
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「今日も同じような負け方をした気がする」
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「反省はしてるつもりなのに、次の試合でまた同じミスをする」
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「結局、自分は何を練習すればいいのか分からない」
そのモヤモヤを解決してくれるのが 「卓球ノート」 です。
卓球ノートとは?
「卓球ノート」と聞くと、
”反省を書くためのノート”
”意識の高い人だけがやるもの”
そんなイメージがあるかもしれません。
でも、私が考える卓球ノートは少し違います。
卓球ノート =
その日の経験を「次の試合の武器」に変えるためのメモ。
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その日に感じたこと
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上手くいったこと・ダメだったこと
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次の練習・試合にどうつなげるか
これらを “頭の中だけに置かず、外に出して整理するためのツール” が卓球ノートです。
卓球ノートを書くことで得られる3つの効果
1.課題がハッキリするから、練習の質が上がる
ノートを書かないと、試合後の反省はだいたいこうなります。
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「バックがダメだった」
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「サーブが効かなかった」
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「メンタルが弱かった」
これだとふわっとしすぎていて、
「じゃあ次の練習で何をするの?」 というところに落ちてきません。
ノートに書き出すと、たとえばこんなレベルまで分解できます。
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バックがダメだった
→ ツッツキが甘くて先に強打されていた
→ ブロックのコースが単調で読まれていた -
サーブが効かなかった
→ 下回転のつもりがナックルになっていた
→ 3球目の準備が遅く、攻めきれなかった
ここまで整理できれば、
「次の練習では“バックブロックのコース”に時間を使おう」
「サーブの回転量を増やす練習をしよう」「3球目攻撃を素早く入る練習をしよう」
と、やるべきことが具体的に決まります。
2.“できていること”も見えるので、メンタルが安定する
ノートは反省だけを書く場所ではありません。
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新しく覚えたサーブで3点取れた
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終盤で強気に攻められた
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苦手な相手に前より粘れた
こういった “小さな成功”も一緒に書いておく ことで、
自分の成長をちゃんと実感できるようになります。
負けた直後は「ダメだったところ」ばかりに目が行きますが、
ノートを読み返すと、
「あ、でもサーブは確実に良くなってきているな」
「以前よりバックラリーで崩れなくなっているな」
と、 「ちゃんと前に進んでいる自分」 を確認できます。
これはメンタル的にかなり大きいです。
3.自分の“勝ちパターン/負けパターン”が見えてくる
ノートが溜まってくると、必ず見えてくるものがあります。
それが 「自分のパターン」 です。
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終盤の8-8から連続失点しがち
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横上サーブに対するレシーブで崩れることが多い
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左利き相手にいつも苦戦している
こういった “負け方のクセ” が浮き上がってきます。
逆に、
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サーブロングからのラリーでよく点が取れている
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5球目バック強打が決まりやすい
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粒高相手には意外と勝てている
といった “勝ちパターン” も見えてきます。
これが分かると、
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「このタイプの相手が来たら、こう戦おう」
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「終盤はこのサーブとこのパターンで行こう」
といった “自分専用の戦術” を作れるようになります。
まずはメモ程度でOK:卓球ノートの始め方
いきなり完璧なノートを書こうとすると、ほぼ確実に続きません。
なので、最初は 「メモ程度」 から始めてOKです。
練習日の“超シンプル版”ノート
■日付:
■今日やったこと:一言でOK
■今日よかったこと(1つ):
■今日うまくいかなかったこと(1つ):
■次の練習で意識すること(1つ):本当にこれだけで大丈夫です。
試合日の“超シンプル版”ノート
■日付/大会名:
■結果:◯◯回戦 負け/ベスト8 など
■良かった点(1つ):
■反省点(1つ):
■次の試合までにやること(1つ):
「1つずつだけ」と決めることで、
忙しくても5分以内で書けるノート になります。
この“メモ程度ノート”に慣れてきた人向けに、
ここから先で 私が実際にやっていた書き方 を紹介します。
レベルアップ編:卓球ノート術(練習)
1コマの練習ごとに、
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練習メニュー
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目的
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試合でどう繋がるのか
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感想
この4つをセットで書いていました。
練習ノートのフォーマット(1コマごと)
■メニュー:(例)バックロングサーブから3球目ストレート狙う練習(以降オール)
■目的:(例)・3球目でさまざまな変化をつけて返球できるようにするため。・早い打点でコースを突くクセをつけるため。■試合でどう繋がる?:(例)ロングボールの展開で、相手のテンポを崩すラリーができる。
■感想・気づき:(例)・サーブ直後体勢が高くなりがち→ボールへの入りが遅れやすい・変化をつけて遅めの返球をすることで、その後のラリーで得点に繋がる場面もあると思った。-
「何のためにこの練習をしているのか」が明確になる
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「じゃあ次はこういう練習に発展させよう」が見えてくる
ので、練習が“作業”ではなく“設計された時間”に変わります。
練習前に「今日の課題」を決めて、最後に自己評価する
さらに、普段の練習日でも、
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練習前に「今日の課題」を決める
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練習後に「課題に対する達成度」を自分で評価する
ことをすると、毎回の練習で自分の成長を感じることができます。
■今日の課題:
・バックで先にミスしない
・サーブミスを1セット1本までに抑える
■達成度(◎◯△×などで):
・バックのミス:◯(まだ甘いが、先に崩れる場面は減ってきた)
・サーブミス:△(終盤で2本連続ミスが出た。緊張場面でのルーティンが必要)
これを続けると、
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その日の練習が「なんとなく」では終わらなくなる
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自分の課題に対して、ちゃんと向き合っている感覚 が出てくる
ので、モチベーションの維持にも繋がります。
レベルアップ編:卓球ノート術(試合)
試合の日のノートも、後の自分の成長に繋がる重要な情報になります。
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試合前に「その試合の目標」を書く
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試合が終わったら、「結果」「相手の戦術」「良かった点・反省点」を整理
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負けた場合は「次に戦うときどうすれば勝てるか」と「そのために必要な練習内容」まで書く
という形です。
試合ノートのフォーマット
■日付/大会名:
■相手/プレースタイル:
(例:右シェーク・バック表・前陣速攻)
■この試合の目標:
(例)・ベスト16に入る
・3球目で自分から攻める展開を意識する。
■結果:
(例)1-3 負け(11-8 / 7-11 / 9-11 / 6-11)
■相手の戦術・特徴:
・サービス:〜〜
・レシーブ:〜〜
・ラリー:〜〜
■良かった点:
■反省点:
■必要な練習:ここまで書けると、
試合が 「ただの勝ち負け」ではなく、「次の一勝に繋がる素材」 に変わります。
身体の調子もメモしておく
もう一つ、私がノートに必ず書いていたのが 「その日の身体の状態」 です。
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疲労感(◎◯△×)
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ケガ・違和感(肩/肘/腰など)
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睡眠時間・コンディション
これを簡単にメモしておくと、
「疲れが強い日はフットワークを減らして、台上やサーブ中心にしよう」
「腰に違和感があるから、無理な前後移動は控えよう」
といった風に、体に合わせたメニューが組めるようになります。
■体の状態:
・眠気:△(前日睡眠5時間)
・疲労感:◯
・違和感:右肘に軽い張り
→ 今日はフットワークをやりすぎず、フォーム確認中心のメニューにする
この一行があるだけで、
「今日の自分にとって、無理のない・意味のある練習」 に調整できます。
卓球ノートを活かすための3つのコツ
完璧を目指さず短時間で書き切る
ノートが続かない一番の理由は、
「ちゃんと書かなきゃ…」
と気合を入れすぎて、書き始めなくなることです。
最初から “メモ程度でOK” と決めておくこと。
慣れてきたら、少しずつ内容を増やしていけば十分です。
週に1回だけでいいので「読み返す時間」を作る
書きっぱなしにせず、
週に1回だけ、5〜10分でいいので読み返す時間 を作ると効果が何倍にもなります。
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同じ反省が何度も出ていないか
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成長している部分はどこか
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次の1週間のテーマをどうするか
これを確認しながら読むと、
「自分の卓球が1本のストーリーになっている感覚」 が出てきます。
コーチや仲間とノートを共有してみる
ノートは自分だけのものでもいいですが、
信頼できるコーチや仲間に見せてみる のもおすすめです。
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自分では気づかなかった視点でコメントをもらえる
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課題の優先順位を一緒に整理してもらえる
共有することで、練習メニューの幅が広がったり、新たな学びを得る場面も多くあります。
ノート自体を見せることが恥ずかしくても、自分の考えをまとめるものとしての役割を果たしているため、結果的に人に相談する際の大きな材料となります。
まとめ:ノートは「上達したい人の武器」
最後に、この記事のポイントをまとめます。
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卓球ノートは、
→ 今日の経験を「次の試合の武器」に変えるためのツール -
効果は主に3つ
→ 課題が明確になる/小さな成長が見える/自分のパターンが分かる -
まずはメモ程度からでOK
→ 練習・試合ともに「良かったこと/反省/次にやること」を1つずつ -
より高みを目指すなら
→ 練習は1コマごとに「メニュー・目的・試合でどう繋がるか・感想」をセットで書く
→ 試合は「目標 → 結果 → 相手の戦術 → 良い点/反省点 → 次に勝つための戦い方と練習」まで書く -
体の調子もメモしておくと
→ 無理なく、意味のある練習メニューが組めるようになる
ノートを書く人が特別上手いわけではありません。
「もっと強くなりたい」と思った人が、その気持ちを形にするツールがノート です。
最後に
もしこの記事を読んで、
「卓球ノート、ちょっと書いてみようかな」
と思ったら、
今日の練習か試合を 1〜3行だけ でいいので、メモしてみてください。
そして、ノートが1週間、1ヶ月と溜まってきたら、
ぜひそのノートを持って【チョレっと卓球ジム 津田沼店】にも来てみてください。
一緒にページをめくりながら、
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あなたの強み
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本当の課題
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これから伸ばすべき方向
を整理して、「ノートで終わらない、勝てる卓球」 を作っていきましょう。
【チョレっと卓球ジム 津田沼店】
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