こんにちは、卓球コーチ野原です。
今回は得点率を上げるために何をするべきかを書きます。
卓球は「相手より1点多く取った者が勝つ」スポーツです。
どんなに華麗なラリーを続けても、どんなにスピードボールを打てても、最後に得点につながらなければ勝利は手に入りません。
つまり、卓球において最も重要なのは「得点率をどう上げるか」という視点です。
本記事では、戦術・技術・メンタル・練習法・レベル別アプローチの5つの観点から、実践的に得点率を高める方法を徹底解説します。
1. サービスで得点率を上げる
卓球の得点の約7割はサービスから始まります。
サービスは唯一、完全に自分が主導権を握れるプレーです。
ここで相手を崩せるかどうかが勝敗を大きく左右します。
サービスの基本パターン
- 下回転サーブ
相手にツッツキを強制し、3球目攻撃につなげやすい。 - 横回転サーブ
返球コースを限定し、相手にミスを誘いやすい。 - ナックルサーブ
相手に回転の判断を迷わせ、レシーブミスを誘発。

得点率を上げるコツ
- サーブは「コース」「回転」「長短」の3要素を組み合わせる
- 1試合で3〜4種類のサーブを使い分け、相手に的を絞らせない
- 「このサーブを出したらこのパターンで点を取る」という得点パターンを作る
2. 3球目攻撃を磨く
サービスの次に重要なのが「3球目攻撃」です。
サービスで崩した相手を、一気に攻め切る技術こそが得点力を高める最大の武器です。

基本の流れ
- 下回転サーブ → ツッツキ → 強烈なドライブ
- 横回転サーブ → 甘い返球 → フォアスマッシュ
- ナックルサーブ → 相手の読み外し → 速攻で仕留める
得点率を高める練習
- サーブ練習と3球目攻撃を必ずセットで行う
- 「自分の得点パターン」を5種類以上持つ
- 3球目で無理に決めにいかず「次につなげる攻撃」も選択肢にする
3. レシーブで失点を減らす
相手にサービス権があるときは、こちらが不利になります。
つまり、レシーブでどれだけ失点を減らせるかが勝敗に直結します。
有効なレシーブ技術
- ストップ:相手に攻撃させない
- チキータ:横回転サーブに強く、相手の得点源をつぶせる
- ツッツキ:安定感を重視し、相手の攻撃を封じる
得点率アップのための工夫
- 相手の得意サーブを「返すだけでなく、攻撃に変える」意識
- 甘いボールは必ず狙う
- 難しいサーブは無理せず「返して次に備える」
4. ラリーで主導権を握る
ラリー戦での得点率を高めるには、ただ打ち返すのではなく「相手より優位に立つ」ことが大切です。

ラリーで差をつける方法
- フォアを軸に回り込み攻撃:得意なフォアで得点を狙う
- バックハンド強化:バックの安定があればラリーに強くなる
- コース打ち分け:左右に振り、相手を走らせて崩す
ポイント
- 相手の得意コースに打たない
- 無理せず「チャンスが来たら決める」
- 1本のラリーで得点するより「崩して次で取る」イメージ
5. メンタルで得点率を上げる
卓球はスピードが速く、1点ごとに状況が大きく変わる競技です。
メンタルが崩れると得点率も一気に下がります。
メンタル強化のポイント
- 点を取られても「切り替える」
- 先にリードされたときの戦術を準備しておく
- 得意パターンを1つ持ち「安心感」を得る
6. 練習方法の工夫
得点率を上げるには、ただの打ち合い練習では不十分です。
「点を取るための練習」を徹底する必要があります。

効果的な練習法
- サーブ練習:毎日20分でも良いので集中して行う
- パターン練習:「サーブ→3球目」「レシーブ→ラリー」を繰り返す
- 試合形式練習:「10-10の場面」「デュースの場面」を想定して練習
実戦を想定した練習を積むことで、本番でも冷静に戦えます。
7. レベル別 得点率を上げる方法
小学生・初心者
- 基本的なサービス(下回転・ナックル)を覚える
- レシーブは「しっかり返す」ことを最優先
- 得意なコースを1つ作る
中学生・中級者
- サーブの回転を増やし、組み合わせで相手を崩す
- チキータやフリックを取り入れ、攻撃の幅を広げる
- 試合形式練習で「自分の得点パターン」を確立
高校生・上級者
- サーブ・3球目攻撃を武器にする
- 相手に応じて戦術を変えられる柔軟さを持つ
- 強い相手との練習で「勝負どころのメンタル」を鍛える
社会人・一般選手
- 無理に体力勝負をせず「戦術」と「用具選び」で工夫
- 相手の苦手を探し、そこを徹底的に攻める
- 体力維持と怪我防止を意識しつつ得点率を高める
まとめ|得点率アップの鍵は「自分の得点パターン」
得点率を上げるには、ただ打球技術を磨くだけでなく、自分の得点パターンを持つことが最も大切です。
- サービスで優位に立ち
- 3球目攻撃で仕留め
- レシーブで失点を減らし
- ラリーでは主導権を握る
そして、それを繰り返し練習で固めることで、試合でも自然に発揮できるようになります。
卓球は1点1点の積み重ね。
自分の「得点パターン」を武器にすれば、得点率は必ず上がり、勝率もついてくるでしょう。

最後に
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