こんにちは、M.Oです!
今回は、レシーブが不安定な方に向けて、
「サーブが来る前の“待ち方”をどう整えるか」
についてお話しします。
-
ついレシーブでミスが多くなってしまう
-
サーブで崩されると、そこから立て直せない
-
レシーブ技術(チキータやフリック)だけを練習しているのに、試合では全然安定しない
そんな人に向けて、この記事では、なぜ「待ち方」がレシーブの成否を左右するのかを入口に、良い構え方や視線の置き方、レベル別の練習メニューなどを解説していきます。
なぜレシーブが不安定なのか?多くの人が見落としている「待ち方」
レシーブが安定しないと感じている人の多くは、
-
チキータ
-
フリック
-
ツッツキの質
など、「打ち方」ばかりを気にしがちです。
もちろん技術は大事ですが、私は長く卓球をしてきて、
レシーブは「打つ前」で半分以上決まっている
と感じるようになりました。
-
構え方
-
台との距離
-
足の位置
-
重心のかけ方
こういった “待つときの準備” が良いと、判断に迷わずにレシーブに入れたり、多少読みが外れても、体勢を立て直せる
という状態になります。
逆に、待ち方が悪いと、
-
そもそもボールに届かない
-
一歩目が出ない
-
体勢が崩れたまま無理やり手だけで触る
ので、どれだけ技術があっても成功率が一気に下がります。
安定しづらいレシーブ待ち“あるある”
まずは「こういう待ち方をしていると、レシーブが安定しづらい」という例から整理します。
1.足が止まっている・重心が上にある
よくあるのが、かかと重心で棒立ちの状態で待っているというパターンです。
この状態だと、
-
一歩目が出にくい
-
前に出る動きも、左右に動く動きも遅れる
-
体勢が高いので、レシーブが安定しない。
というデメリットだらけになります。
2. 立ち位置が毎回同じ(相手やサーブに関係なく固定)
もう一つ多いのが、どんな相手でも、どんなサーブでも、
毎回同じ場所で待っている
というパターンです。
-
フォア側にロングサーブを多用する相手
-
バックショートに短いサーブを集めてくる相手
相手が明らかにサーブで狙いを持っていても、
立ち位置を調整しないまま待っていると、どうしても後手に回ります。
3. 視線・意識がバラバラで「何を見ているか」が曖昧
レシーブ待ちのときに、
-
相手の顔を見てしまう
-
台の上をぼんやりと眺めている
こういう状態だと、
「何を手がかりにサーブの種類を判断するのか」 が曖昧になります。
本来は、
-
トスする手
-
ラケットの動き
-
インパクトの瞬間
など、見るべきポイントがあるのですが、
視線と意識がフラフラすると、せっかくの情報を逃してしまうことが多いです。
良いレシーブ待ちの基本フォーム
ここからは、レシーブ待ちの「基本形」を整理していきます。
まずは“これをベースにする”というイメージでOKです。
1. 足幅と重心:いつでも一歩目が出る構え
-
足幅:肩幅より少し広め
-
重心:かかとではなく、母趾球(足の親指の付け根)あたり
を意識してみてください。
ポイントは、
「どちらの足からでも一歩目が出る姿勢」
になっているかどうかです。
膝は軽く曲げ、上体はほんの少し前傾に。
椅子から立ち上がるときより、もう少し低いイメージです。
2. ラケットの位置
ラケット位置は、
-
体の正面
-
肘を軽く曲げてリラックス
-
バック寄りでもフォア寄りでもなく、“どっちにも動ける位置”
が基本です。
-
フォア側に意識が寄りすぎて、バックがスカスカ
-
逆に、バック側で構えすぎてフォア前に届かない
という人は、まずは真ん中基準に戻すところから始めると安定します。
3. 視線と“情報の取り方”
視線は、
-
相手のトスする手
-
ラケットの振り始め〜インパクト
-
ボールが自分のコートに飛んでくる途中
この3段階で移動する意識を持つと、サーブの情報を拾いやすくなります。
レシーブで迷いやすい人は、
そもそもこの情報を見ていない(見えていない)ことが多いので、ここから意識してみてください。
4. レベル別:レシーブ待ちのチューニング方法
ここからは、レベル別に「どう調整していくか」をまとめます。
初級者:まずは「止まらない・前傾・真ん中」
初級者の段階では、細かい立ち位置やサーブタイプの読みよりも、
-
足が完全に止まらない
-
かかと重心にならない
-
ラケット位置が極端に寄りすぎない
この3つを整えるだけで、かなりレシーブが安定します。
最初の目標:
-
構えからレシーブまでの間に、小さく足を動かし続ける
-
「フォア寄りに構えすぎ」や「バックにラケットを張りっぱなし」をやめる
まずは“ニュートラルな待ち方”を作ることが大事です。
中級者:サーブのタイプごとに立ち位置を変える
中級者以降は、
相手のサーブ傾向に合わせて、立ち位置や重心を変える
意識を持つと、一気にレシーブ力が上がります。
例:
-
ロングサーブが多い相手
→ 半歩〜1歩ほど下がって待つ -
フォア前・バック前の短いサーブが多い相手
→ 台に少し近づき、前方向への一歩目を出しやすくする -
バック側にしかサーブを出してこない相手
→ 立ち位置を少しバック寄りにシフトする
ここで大事なのは、
「“構え方”は基本形のまま、立ち位置だけ微調整する」
ということです。
構えそのものを変えてしまうと、安定性が失われてしまいます。
上級者:得点パターンに繋がる「待ち方」まで設計する
さらに上を目指すなら、
「このサーブが来たら、こうレシーブして、この展開に持ち込む」
ところまでをセットで考えます。
つまりレシーブ待ちの段階で、“その後の展開”までプランに入れ、立ち位置や構えも、「自分の得点パターンに繋げやすい位置」に調整しているという状態です。
例:
-
相手のフォア前短いサーブに対して
→ 少しフォア寄りに構え、フリック→フォアへのラリーに持ち込む前提で待つ -
ロングサーブを多用する相手に対して
→ 下がり気味に構え、カウンタードライブ→ブロックから得点パターンへ
「レシーブで“とりあえず返す”から、“得点パターンに入る一手目”にする」
ここまで意識できると、試合の流れはかなり変わってきます。
レシーブの待ち方を身につけるための練習メニュー
待ち方は、意識だけで変えるのは難しいので、
練習の中に「待ち方の練習」を組み込むのがおすすめです。
1. シャドーレシーブ(構え→一歩目までの練習)
-
レシーブ構えを作る
-
「短いサーブが来た想定」で前に一歩
-
元の位置に戻る
-
「ロングサーブが来た想定」で下がる
-
また戻る
この動きを何度も繰り返します。
足幅、重心、一歩目の方向への判断を安定させるのが目的です。
2. サーブ練習とセットで「待ち方」を作る
誰かにサーブを出してもらいながら、
-
まずは構えだけ作る
-
サーブを見て、一歩目だけ動く練習をする(レシーブはしない)
-
慣れてきたら、レシーブまでセットで行う
という流れで練習すると、
「サーブを見る→動く→レシーブする」の一連の流れ を体に染み込ませやすくなります。
3. 動画を撮って「待ち方だけ」をチェックする
レシーブの動画を見るとき、多くの人は“打った瞬間”ばかりを見ますが、
「待っている姿勢」だけに注目して見る時間も作ってみてください。
-
足は止まっていないか
-
重心は高すぎないか
-
立ち位置は相手のサーブに対して適切か
-
視線はどこに向いているか
をチェックし、簡単にメモしておくと、次の練習に繋げやすくなります。
まとめ
この記事のポイントを整理します。
-
レシーブは「打つ前」で半分以上決まる
-
悪い待ち方の代表例は
→ 足が止まっている/立ち位置が毎回同じ/視線と意識が曖昧 -
良いレシーブ待ちの基本は
→ 足幅:肩幅より少し広め
→ 重心:母趾球あたり
→ ラケット:体の正面・真ん中付近
→ 視線:トス → ラケット → ボールの3段階 -
レベル別チューニング
→ 初級:止まらない・前傾・真ん中
→ 中級:サーブタイプに合わせて立ち位置調整
→ 上級:得点パターンに繋がる構えを設計 -
練習で身につけるには
→ シャドーレシーブ/サーブ練とのセット/動画チェックが効果的
レシーブの技術(チキータ・フリック)を磨くのも大事ですが、
「待ち方」を整えるだけでも、レシーブの成功率は驚くほど変わります。
最後に
ここまで読んで、
「頭では分かったけれど、自分の待ち方が合っているか自信がない」
「動画を撮っても、自分ではどこを直せばいいか判断しづらい」
と感じた方もいるかもしれません。
そんな方にオススメしたいのが、私がコーチを務める
【チョレっと卓球ジム 津田沼店】です。
現在、初回限定で無料体験レッスンを実施しております。
チョレっと卓球ジムでは、あなたのプレー動画を一緒に見返しながら、
・どこを変えれば失点が減りそうか
・どんな練習を積めば試合で安定してレシーブできるのか
といった点を、一つひとつ整理していきます。
「レシーブの構え方を見つめ直したい」
「第三者視点で、自分のプレーに具体的なアドバイスが欲しい」
そんな方のご来店を、心からお待ちしております。