頑張らなくても、身体は「つながって」動く
ここまでの記事で、
- 「体重移動」は意識の中心に置かなくていい
- 下半身や体幹は「回って使う」とラリーが楽になる
という話をしてきました。
ここまで読んでくださった方の中には、
「じゃあ、卓球のパワーって結局どこから生まれているの?」
「力は入れなくていいって言うけど、それで本当に打てるの?」
そんな疑問を感じている人もいると思います。
卓球のパワーは「出そうとして」生まれていない
実は、威力のあるボールが出たときほど、選手本人はこう感じていることが多いです。
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力を出した感覚があまりない
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タイミングが合った感じがする
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勝手に振れた気がする
逆に、「よし、力を入れたぞ」と思ったときほど、
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ミスが出る
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ラケットが遅れる
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動きが重くなる
という経験はないでしょうか。
卓球のパワーは、意識的に“出す”ことで生まれているわけではありません。
股関節の回旋が上半身を“勝手に”動かす仕組み
ここで改めて、下半身と上半身の関係を整理します。
股関節を中心に下半身が回ると、その動きは体幹へ、
体幹から肩、腕へと自然につながっていきます。
このとき大切なのは、上半身を動かそうとしていないことです。
下半身の回旋がうまく起きていると、上半身は「自分で動いている」というより、
動かされている状態になります。
その結果、
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腕に力を入れなくても
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無理に振らなくても
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ラケットは自然に走る
という状態が生まれます。
「下半身主導」を誤解すると起きる3つのズレ
ここで一度、よくある誤解を整理しておきます。
「下半身主導」と聞いて、次のように考えてしまうと、動きはかえって難しくなります。
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下半身を“頑張って使う場所”だと思ってしまう
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上半身を意識的にコントロールしようとする
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一球ごとに力を出そうとして動きが切れる
どれも真面目で、一生懸命な人ほど陥りやすいズレです。
でも本来、下半身の役割は上半身を助けることであって、
下半身だけで頑張ることではありません。
つながっている動きは、実は「頑張れない」
回旋がうまくつながっているとき、人は逆に「頑張れなく」なります。
力を入れようとすると、その流れを自分で止めてしまうからです。
でも、それでいいのです。
卓球では、頑張れない動きの方が、結果として強く、安定します。
少し不思議に感じるかもしれませんが、多くの上級者がこの状態でプレーしています。
まとめとして
【卓球の常識を疑え】シリーズ①〜③の記事を通して、一貫して伝えたかったのは、「新しいやり方」ではありません。
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下半身は踏み込みを頑張る場所ではない
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回旋は大きくするものではない
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力は出すものではなく、流れるもの
という考え方の整理です。
もし今後、フォームや力感で迷ったときは、
「ちゃんと回れているか」、「動きを止めていないか」を、ふと思い出してみてください。
最後に
卓球は、力の競技ではなく、つながりの競技です。
体がうまくつながったとき、ボールは自然と前に飛んでいきます。
少しでもこの記事があなたの動きを見直すきっかけになれば嬉しいです。
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