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習い事に迷う保護者の方へ|「できない不安」を「できる」に変える、卓球という選択

「うちの子、運動はあまり得意じゃなくて」  


保護者の方から、これまで何度かこの言葉を聞いてきました。
走るのが遅い。球技が苦手。集団スポーツだと動きについていけない。  
そうした経験が重なると、子ども自身も、いつの間にか「自分は運動ができない」と思い込んでしまいます。

私自身も、幼少期は運動が大の苦手でした。 
体育や体力テストの時間は忌々しく、運動神経が良い人を羨むばかり。
けれど卓球を習い始めてから、少しずつ、でも確実に変わっていったものがあります。  
それは卓球の技術だけでなく、体力測定の数値や、自分自身の運動に対する捉え方でした。

この記事では、「運動が得意かどうか」という物差しとは少し違う視点から、卓球という競技が持つ力についてお話しします。  
運動が苦手な子に何をさせるかではなく、どんな環境を用意できるか。  
そのヒントになれば嬉しいです。

「運動ができない」という評価は、意外と早く決まってしまう

多くの子どもは、小学生のうちに自分の立ち位置を感じ取ります。  
体育の授業。クラス対抗のリレー。ボール遊び。  
そこで結果が出ないと、「自分は運動が苦手な側だ」と判断してしまう。

問題は、その判断がその後もずっと残り続けることです。  
本当は、まだ経験していない動きや競技がたくさんあるのに、  
「どうせ自分はできない」という前提で体を動かさなくなってしまう。

これは能力の問題ではありません。  
環境と経験の問題です。

 

卓球は「最初からできる子」を前提にしていない

卓球は、他の多くのスポーツと比べて、スタートラインが低い競技です。  
走る速さやジャンプ力がなくても始められる。  
体格差があっても、同じ条件でプレーできる。

そして何より、最初からうまく打てる子はほとんどいません。  
ラケットに球が当たらない。  
思った方向に飛ばない。  
ラリーが続かない。

これは、誰でも通る道です。  
だからこそ、「できない」ことが特別な評価になりにくい。  
できない状態が、当たり前として受け入れられる競技です。

卓球は「できた」を積み重ねやすい競技

卓球の練習は、小さな成功体験の連続です。  
昨日より一球多く続いた。  
さっきより、当たる確率が上がった。  
同じフォームで打てた。

一つひとつは小さな変化ですが、  
それを毎回確認しやすいのが卓球の特徴です。

大きなゴールをいきなり目指さなくていい。  
目の前の一球に集中すればいい。  
この積み重ねが、「できるかもしれない」という感覚を育てます。

私が体感した「数値の変化」は、静かに積み上がっていった

私自身、小学生の中学年の頃までは、自分は運動が得意ではないと思い込んでいました。  


握力は10前後。  
持久走も、毎回だいたい中間層。速くも遅くもなく、印象に残らない位置でした。

習い事として卓球を続けていく中で、特別な筋トレや走り込みをしたわけではありません。  
ただ、練習を重ねる中で、体を使う時間が自然と増えていきました。

すると、高学年になる頃には変化が表れ始めます。  
握力は20まで伸び、持久走では上位層に入れるようになりました。  
反復横跳びや上体起こしなど、他の体力測定の項目も、全体的に数値が上がっていました。

大体1年ごとに行われる体力測定や持久走ですが、高学年になった途端に数値が伸び、とても嬉しかったことを覚えています。

何か特別なことをして運動が得意になった感覚はありません。  
それでも、体は確実に変わっていました。  
「知らないうちに積み上がっていた」という表現が、一番近いと思います。

 

「運動ができない」と思い込んでいた自分から、「運動するのが楽しいかも」と思えるようになったきっかけは、卓球だった思います。

運動が得意でない子ほど、卓球で伸びる部分がある

運動が得意ではない子は、慎重です。  
よく考えます。  
どうすればうまくいくかを観察します。

卓球は、その特性が生きる競技です。  
勢いよりも、準備と選択が大切。  
力よりも、再現性がものを言う。

「速く動けない」ではなく、  
「どう動くかを考えられる」。  
この価値に気づけると、子どもの見え方が変わります。

比べなくていい環境が、成長を後押しする

成長がゆっくりな子がつまずく理由の多くは、比較です。  
周りと比べてしまう。  
できる子のペースに合わせてしまう。

卓球は、個人で完結する場面が多い競技です。  
自分の課題に向き合う時間が長い。  
他人の結果が、直接自分の評価になりにくい。

だからこそ、  
「自分なりに前に進む」感覚を持ちやすい。  
これは、運動が得意かどうか以上に大切な経験です。

伸びたのは、体力だけではなかった

卓球を続ける中で、数値以上に変わったものがあります。  
それは、物事への向き合い方です。

うまくいかなくても、もう一度やってみる。  
失敗しても、理由を考える。  
少しずつ修正する。

この積み重ねは、卓球の外でも役立ちます。  
勉強でも、日常でも、同じです。

 

物事を簡単に投げ捨てず、考え続ける”忍耐力”卓球から得られたものの中でも、特に大きなものだったと思います。

まとめ:大切なのは、最初の評価ではない

運動が得意かどうかは、あとから変わります。  
でも、「自分はどうせできない」という感覚は、残り続けてしまう。

卓球は、その思い込みを壊すきっかけになりやすい競技です。  
派手さはなくても、確実な変化が積み上がる。  
数字も、感覚も、少しずつ前に進みます。

子どもに必要なのは、「できる」ことだけではありません。  
「続けてもいい」と思える場所です。

最後に

もし今、


「運動が苦手そうだから、何をさせればいいか分からない」  
「自信を持てるきっかけを探している」

 
そう感じているなら、一つの選択肢として卓球を知ってほしいと思います。

【チョレっと卓球ジム 津田沼店】では、経験に応じてクラスを分け、未経験の子どもでも安心して始められる環境を整えています。  
周りと比べる必要はありません。  
その子のペースで、一つずつ積み上げていきます。

 

現在、初回限定で無料体験スクールを行なっています。

ラケットやシューズの貸し出しも行っているため、

「卓球は気になるけど、何も用意していない」という方でも安心してご利用いただけます。


運動が得意な子も、そうでない子も関係ありません。  
大切なのは、続けられるかどうか。

小さな変化を大切にしたい方のご来店を、お待ちしております。

M.O

ライター

M.O

卓球を愛する編集者です。最新の卓球情報や技術向上のヒントをお届けします。