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フットワークが苦手な人ほど、動きすぎている|卓球が安定しない本当の理由

作成者: M.O|25/12/17 9:46

「フットワークが悪いですね」
卓球をしていると、一度は言われたことがある言葉かもしれません。

足が動かない。
間に合わない。
次の一球に準備できていない。

そう言われるたびに、
「もっと速く動かなきゃ」
「体力をつけなきゃ」
そう思って、苦手意識が強くなっていく人も多いはずです。

ただ、これまで多くの選手を見てきて、私は一つはっきり感じていることがあります。
フットワークが安定しない原因は、足の速さや運動能力そのものではない、ということです。

むしろ、

フットワークが苦手な人ほど、「動こう」「走ろう」としすぎている。
この記事では、その理由と、フットワークを安定させるための考え方を整理していきます。

フットワークが苦手だと感じる典型的な場面

フットワークに悩んでいる人の話を聞くと、よく出てくる場面があります。

球に追いつけない。
体勢が毎回崩れる。
打ったあと、次の準備が遅れる。

こうした場面が続くと、
「自分は運動が得意じゃないから」
「足が遅いから仕方ない」
と考えてしまいがちです。

でも実際には、同じような体力、同じような年齢でも、安定して動けている人はいます。
違いは、足の速さではありません。

フットワークが不安定になる本当の原因

フットワークが安定しない人に共通しているのは、
動き出す前の準備が曖昧なことです。

どこに動くかが決まっていない。
どこで止まるかが毎回違う。
打点の距離や高さが安定していない。

その状態で、
「とりあえず動く」
「来てから考える」
こうした動き方をすると、どうしても足が遅れて見えます。

実際には、足が遅いのではありません。
判断が後手に回っているだけです。

フットワークは「移動量」を増やす技術ではない

フットワークという言葉から、多くの人は大きく動くイメージを持ちます。
左右に走る。
前後に踏み込む。
素早く切り返す。

しかし、卓球におけるフットワークの本質はそこではありません。
フットワークとは、できるだけ少ない移動で、打ちやすい位置に入るための技術です。

上手な人の試合を見ると、意外と大きく動いていないことに気づきます。
それは、無駄な一歩が少ないからです。

動きが速いのではなく、
動かなくて済む準備ができている。

ここを勘違いすると、
「もっと走らなきゃ」
「もっと動かなきゃ」
という方向に進んでしまいます。

フォームがフットワークを重くしている

もう一つ、フットワークと深く関係しているのがフォームです。

振りが大きすぎる。
バックスイングが深い。
毎回フルスイングに近い形になっている。

こうしたフォームになると、それだけで体力を消耗します。
動く距離が同じでも、準備と戻りに時間がかかるため、次の一歩が遅れやすくなります。

本来、卓球は「足で打つ」競技です。
足で位置を作り、体で支え、その上にスイングが乗る。
この順番が整っていれば、無理な力は必要ありません。

しかしフットワークが間に合わないと、人は無意識に手で合わせにいきます。
足が止まり、上半身だけで調整しようとする。
この癖が続くと、さらに動けなくなる悪循環に入ってしまいます。

フォームとフットワークは、別物ではありません。
振りが大きければ、動くための体力が余計に必要になる。
だからこそ、”足で打てるフォーム”を作ることが、結果的にフットワークを楽にします。

動ける人がやっていること

フットワークが安定している人は、次のことを行っています。

打つ前に、次の一球をある程度想定している。
打った瞬間に、次の準備に入っている

これらはすべて、足の速さとは関係ありません。
判断と準備の積み重ねです。

逆に、フットワークが苦手な人ほど、
「打ってから考える」
「当たってから次を見る」
という順番になりやすい。

この差が、足の差として表れてしまいます。

フットワークを安定させるために意識したいこと

フットワークを良くしようとして、いきなり走り込みをする必要はありません。
まずは、次の点を意識してみてください。

立ち位置を毎回そろえること
打点までの距離を一定にすること
一球ごとに、体勢をリセットすること

足をどう動かすかより、
どこに立ち、どこで打つか。

これが揃ってくると、自然と動きは小さくなり、
結果としてフットワークが安定していきます。

運動が得意でなくても改善できる

フットワークが苦手な人ほど、
「自分は運動神経が悪いから」
と感じてしまいます。

ですが、判断や準備は才能ではありません。
経験と意識で変えられる部分です。

走るのが速くなくても、
体力が飛び抜けていなくても、
準備が早ければ、間に合います。

フットワークは、生まれつき決まるものではありません。
後から整えていける技術です。

まとめ:フットワークは準備で決まる

フットワークが苦手だからといって、
無理に動こうとする必要はありません。

動きすぎている人ほど、安定しない。
準備ができている人ほど、動かなくて済む。

フットワークは、速さの問題ではなく、
準備の質の問題です。

足に意識を向ける前に、
動く前の一瞬を整えてみてください。
それだけで、卓球は驚くほど安定します。

最後に

フットワークに苦手意識がある人ほど、
「体力がないから」
「運動が得意じゃないから」
と、自分を責めてしまいがちです。

【チョレっと卓球ジム 津田沼店】では、
フットワークを体力や根性論で片付ける指導は行っていません。
立ち位置、準備、判断。
無理に走らせるのではなく、どうすれば動かなくて済むかを一緒に考えていきます。

 

また、現在初回の方限定で無料体験レッスンを実施しております。

ラケットやシューズは貸し出しも行なっているため、気になった方はお気軽にお申し込みください。

 

 

フットワークに悩んでいる方。
動けない理由が分からず、モヤモヤしている方。
技術をもう一段安定させたい方。

そんな方のご来店を、お待ちしております。