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卓球ダブルスの勝ち方とは?|初心者でも実践できる連携のコツと練習方法

作成者: M.O|26/02/08 4:18

あなたは今、心の底からダブルスを『好き』、あるいは『得意だ』と言い切れますか?

もしかすると、「好きだけど、得意ではない」という方も多いかもしれません。

 

学生時代、私はシングルスよりもダブルスの方が大好きでした。

仲間と一緒に台に立って作戦を練り、勝利の瞬間、その喜びを二人で分かち合える。

そんな卓球のダブルスは、私にとってまさに「最高の競技」です。

 

しかし、その本当の面白さを心から実感できるようになったのは、プレーが噛み合い、勝てるようになってからのことでした。

卓球のダブルスには、シングルスにはない独特の楽しさがある一方で、それ以上の難しさもあります。

 

この記事では、ダブルスが噛み合い始める3つの鉄則から、戦術の組み立て方、メンタル面でのフォローなど解説していきます。

読み終える頃には、パートナーと一緒にコートに立つのが、今よりもっと楽しみになっているはずです。

なぜダブルスが「噛み合わない」のか?

まず、根本的な原因を整理しておきましょう。

ダブルスがチグハグになる最大の理由は、

「一球ごとに、自分とパートナーの思考のスイッチが切れてしまうこと」にあります。

 

シングルスは、自分の打った球がどう返ってくるかを自分で予測し、自分で動きます。しかしダブルスは「自分が打つ→パートナーが打つ」というサイクルです。このとき、多くの人が「自分が打ったら仕事は終わり」と考えてしまいがちです。

 

ですが、ダブルスの本質は「一本の線を二人で描く作業」です。

自分が打つ一本が、次のパートナーの打ちやすさを決め、パートナーが繋いだ一本が、自分のチャンスを作る。この「連続性」への意識が欠けていると、どれだけ個々の技術が高くても、チームとしては機能しません。

 

ダブルスが上手いペアは、決して二人ともがエースを狙っているわけではありません。「自分がいかに楽をするか」ではなく「いかにパートナーに楽をさせるか」を追求しています。この視点の転換こそが、上達への第一歩です。

 鉄則その1:次に打つ人を「迷わせない」返球選び

ダブルスで発生するミスの多くは、打球の瞬間に起きているのではなく、その前の「準備段階」で勝負が決まっています。

具体的には、パートナーが打つべきボールに対して、準備が間に合っていない、あるいは予測が外れている状態です。

パートナーへの「パス」を意識する

あなたが打つ一球は、パートナーへのパスです。例えば、相手に攻められたとき、無理に強引なカウンターを狙ってミスをするくらいなら、相手に強く打たせない程度のコースへ「繋ぐ」方が、ダブルスとしては正解です。

なぜなら、あなたが無理をして体勢を崩すと、次に打つパートナーは「あなたのカバー」まで意識しなければならず、自分の打球に集中できなくなるからです。

コース取りで「次」を限定させる

ダブルスにおける優れた返球とは、スピードのある球ではなく、

「相手の返球コースを限定させる球」です。

例えば、フォアに打つとそのままフォアクロスに返ってくることが多い相手の場合、あなたがツッツキをフォアに厳しく打てれば、あなたのパートナーはフォアに構えて待つことができます。

これが「噛み合っている」状態の正体です。

逆に、コースが甘く、相手がどこにでも打てるような返球をしてしまうと、パートナーは全コースを警戒しなければならず、一歩目が遅れます。

「相手を困らせる以上に、パートナーを助けるコースを狙う」。

これを意識するだけで、ペアの動きは劇的にスムーズになります。

鉄則その2:点の取り方を「一つだけ」決める

ダブルスで迷いが生じるもう一つの大きな原因は、戦術の詰め込みすぎです。 「サーブでエースも取りたいし、ラリーになったら粘りたいし、チャンスがあればスマッシュも打ちたい」。こうして目標が分散すると、二人の意図は必ずバラバラになります。

究極のシンプル化:一点突破の戦術

おすすめなのは、その日の試合で「これをやれば一点取れる」という形を一つだけ決めて共有することです。

 

例えば、「今日は自分の下回転サーブを相手がツッツキで返してきたところを、パートナーがフォアで攻める。これだけに集中しよう」と決めたとします。 すると、あなたの役割は「パートナーが打ちやすい下回転サーブを出すこと」に絞られ、パートナーの役割は「そのボールを狙うために足を動かすこと」に絞られます。

 

他の展開で失点しても構いません。自分たちの「得意な形」がはっきりしていれば、競り合った場面でも迷わずにプレーできます。ダブルスの強さとは、技術の総和ではなく、意思の統一感にあるのです。

戦術を絞るメリット

戦術が一つに決まると、立ち位置や視線も自然と揃ってきます。 「どこを捨てて、どこを守るか」が明確になるため、無駄な動きが減り、スタミナの温存にもつながります。

全部をやろうとせず、勝負どころで信じられる一本を二人で作る。これが、格上のペアを崩すための最も有効な戦略です。

鉄則その3:「攻め」と「支え」の役割分担を明確にする

ダブルスにおいて、二人が同時に「主役(エースを狙う人)」になろうとすると、チームは崩壊しやすくなります。攻撃的な選手同士が組んで自滅してしまうのは、この役割分担ができていないからです。

役割は固定しなくていい

「攻め」と「支え」の役割は、個人の能力だけで決まるものではありません。その日の体調、相手との相性、あるいはゲームの状況によって入れ替わってもいいのです。

  • 攻める人: 多少のミスを恐れず、リスクを取って得点を取りに行く役割です。パートナーが作ってくれたチャンスを確実に仕留めることに集中します。

  • 支える人: ミスの少ない返球を心がけ、相手を揺さぶってチャンスを作り出す役割です。パートナーがミスをしても「次があるよ」とカバーし、ラリーを安定させます。

重要なのは、「今、どちらが主役で、どちらが脇役か」を二人が理解していることです。一人が強引に攻めているなら、もう一人は後ろでしっかりと繋ぎに徹する。このバランスが取れているペアは、非常に崩しにくい「堅い」チームになります。

ダブルスを科学する:立ち位置と動線の秘密

技術や戦術と同じくらい大切なのが、物理的な「動き」の問題です。シングルスと違い、ダブルスは一球ごとに場所を譲り合わなければなりません。

「円の動き」をマスターする

よくある失敗が、打った後にそのまま後ろに下がってしまい、次に打つパートナーの邪魔をしてしまうケースです。 ダブルスの基本は、

打った後は「円」を描くように横に抜ける動きです。

自分が打ったら、パートナーが最短距離でボールに近づけるようにスペースを空ける。この動線がスムーズになれば、足がぶつかるトラブルは激減します。練習の時から「打った後の逃げ道」を意識するだけで、ラリーの継続率は目に見えて上がります。

 

右(左)利き同士・右利き左利きの違い

  • 右利き×右利き: 二人の動線が交差しやすいため、より大きな円を描く意識が必要です。左利き同士でも同様です。

  • 右利き×左利き: 「最強」と言われる組み合わせです。動線が左右に分かれるため邪魔になりにくく、お互いのフォアハンドで全コートをカバーしやすくなります。この場合は、お互いが得意なコースを最大限に活かせるよう、センター付近のボールをどのように取るかだけ決めておけば十分です。

コミュニケーションが技術を凌駕する

ダブルスはメンタルが大きく影響するスポーツです。パートナーのミスに対してどう反応するかで、その後の展開は180度変わります。

「ごめん」よりも「次こうしよう」

ミスをしたとき、私たちはついつい反射的に「ごめん!」と謝ってしまいがちです。もちろん礼儀としては大切ですが、過度な謝罪は自分自身のプレーを萎縮させ、パートナーにも余計な気を遣わせる結果になりかねません。

 

私が学生時代にダブルスを組んでいた際、パートナーと必ず守っていたルールがあります。

それは、「どちらがミスをしても過度に落ち込まず、すぐに『次どうするか』を話し合う」というシンプルな口約束です。

たったこれだけのことですが、効果は絶大でした。

「今のレシーブ効いてたからもう一回狙うね」「次はあっちのコースを張るね」といった具体的な会話に意識を向けることで、物理的に「落ち込む暇」がなくなるのです。

 

お互いがこのルールを強く意識したことで、試合中にミスを引きずることはほとんどなくなりました。ダブルスにおける「切り替えの速さ」は、どんな高度なテクニックよりも強力な武器になります。

タイムアウトの有効活用

試合中、どうしても流れが悪い時は、迷わずタイムアウトを取りましょう。 技術的なアドバイスをする必要はありません。

「一度深呼吸して、最初に決めた『一点の取り方』を思い出そう」と確認し合うだけで、バラバラになりかけた二人の心が再び一つになります。

「ダブルスが苦手」なあなたへ

もし今、あなたが「自分はダブルスに向いていない」と感じているなら、それはまだダブルスの「楽しさ」に出会えていないだけかもしれません。

ダブルスは一人では届かないボールをパートナーが拾ってくれたり、自分のミスをパートナーのスーパープレーが救ってくれたりする、非常に温かい競技です。

「完璧な自分」である必要はありません。パートナーに助けてもらい、パートナーを助ける。 その循環が生まれたとき、ダブルスはシングルスの何倍もエキサイティングなものになります。

最後に

「考え方はわかったけれど、実際の動きをどう直せばいいかわからない」 「特定のパートナーともっと強くなりたい」

そんな悩みをお持ちの方は、ぜひ一度

【チョレっと卓球ジム 津田沼店】へ足を運んでみてください。

 

チョレっと卓球ジム 津田沼店では、個人の技術指導はもちろん、ダブルス特有の動き方やペアごとの戦術構築など、実践的なアドバイスも行なっています。

現在、初回限定で無料体験レッスンも実施中です。

ダブルスに限らず、「客観的な視点からアドバイスが欲しい」「技術的に不安なことを相談したい」という方も大歓迎です。

 

 

ダブルスは、お互いの「弱さ」を認め合うことから始まります。

この記事が、あなたとパートナーの新しい一歩に繋がることを願っています。