目次
1. はじめに
2. バックドライブが試合で重要な理由
3. 基本姿勢とスイングのコツ
4. 実践で使える練習メニュー3選
5. ミスを減らすためのチェックポイント
6. まとめ
はじめに
卓球ファンなら誰もが一度は憧れる攻撃技術のひとつに、「バックドライブ」があります。特に現代卓球では、ラリーの中で主導権を握るために、バックハンドから強く回転をかける技術が欠かせません。
トップ選手たちが試合中、鋭く振り抜いて強烈な回転をかけるバックドライブは、見る者を魅了します。
ただし、初心者や中級者にとっては「難しい」「ミスしやすい」と感じることも多いのが実情です。
しかし、正しいステップで練習すれば、驚くほど簡単に打てるようになります。
今回は、誰でも実践できるシンプルな練習法を3つのステップに分けてご紹介します。
バックドライブが試合で重要な理由
バックドライブは、ただ回転をかけて返球する技術ではありません。
相手の強打をカウンター気味に返す、攻撃的な一手です。
特に以下のような場面で威力を発揮します。
- 相手のドライブを受けた直後、台上近くでスピード勝負をしたい場面
- ラリー中に相手のテンポを崩したいとき
- 両ハンドドライブで主導権を取り続けるための中継点として
最近のプレースタイルでは、バック側でも積極的に攻撃できる選手が試合を有利に進めています。
中国の樊振東や日本の張本智和のような選手は、バックハンドからでもスピード・回転・コースの三拍子揃ったボールを打てることで知られています。
基本姿勢とスイングのコツ
バックドライブの成功には、構えとスイングの質が直結します。
いくつかのポイントを押さえることで安定感が大きく変わります。
基本姿勢
- 肩幅より少し広めに足を開き、体の軸を低く保つ
- ラケットは体の前、利き腕の肘は軽く曲げて構える
- 腰を落として、常に両足で素早く動けるよう準備する
スイングのポイント
- コンパクトなテイクバックで準備する
- 前腕を中心に、手首も柔らかく使いながら振り上げる
- インパクトは「押す」より「擦る」感覚で
- フォロースルーは少し高めに、ラケットが目線の高さまで来るのが理想
スイングが大きすぎたり、手首が硬直していると、ミスショットが増えます。
最初はフォームの確認を重点に置いて、スピードや威力よりも「回転をかける感覚」を掴むことを優先しましょう。
実践で使える練習メニュー3選
ここでは、自宅や練習場で一人でもできる、またはパートナーと組んで行える具体的な練習法を3つ紹介します。
1. 壁打ちでフォーム確認
壁を相手にバックドライブのフォームを繰り返します。
回転がしっかりかかっていると、打球後にボールが自分側に跳ね返ってくるのがわかります。
これによりスイングの感覚を視覚と体感の両方で確認できます。
- ラケット角度:少し上向きにして、ボールが滑らずに当たる角度を探る
- 打球の音:厚く当たりすぎると「パン」という音になる。軽く擦るように「スッ」とした音が理想
2. 多球練習で打点とタイミングの習得
コーチや仲間に球出しをしてもらい、一定のリズムでバック側に送られるボールをドライブします。
大事なのは打点とタイミングの一致。
- 打点:バウンド直後~頂点あたりで捉える
- テンポ:連続して打つことで、試合での対応力が鍛えられる
最初はスピードを落として、回転を感じることに集中しましょう。
慣れてきたらスピードとコースを変えて応用力を養います。
3. ラリー練習で実戦感覚を養う
実際の試合に近い形式でバックドライブを使う練習です。
パートナーにフォアから回転をかけたボールを送ってもらい、それをバックドライブで返球します。
- 目標:ラリー中で「攻めにいく」タイミングを体で覚える
- フットワーク:打ったあとの戻りも含めて動きを一連化する
この練習は、フォームだけでなく「判断力」も鍛える効果があります。
どこで押し返すか、どこでラリーをつなぐかを見極める感覚を養うことができます。
ミスを減らすためのチェックポイント
バックドライブがうまくいかないときは、以下のチェックリストで原因を探りましょう。
ラケットの角度が合っていない
角度が上すぎるとオーバーミス、下すぎるとネットミスになります。
ボールの回転に応じて微調整が必要です。
スイングが大きすぎる
特に初心者は振りすぎてタイミングを外すことが多いです。
ドライブとは「振る」よりも「擦る」感覚を重視することが重要です。
体のバランスが崩れている
無理にバックドライブを打とうとして体の軸がブレると、コントロールと威力が落ちます。重心を常に低く、左右の体重移動をスムーズに行いましょう。
目線がぶれている
打球時に視線がズレると、ミート率が一気に下がります。
ボールを最後まで見て、インパクトの瞬間まで目で追うことを意識しましょう。
まとめ
バックドライブは、決して一部の上級者だけの技術ではありません。
正しいフォームを身につけ、段階的な練習で体に染み込ませれば、誰でも自然に使えるようになります。
今回紹介した3つの練習法をコツコツ積み重ねることで、試合での決定力がぐっと上がるはずです。
回転の感覚を掴み、リズムとタイミングを整え、ゲームの流れを自分のものにしましょう。バックドライブは、「守る」技術ではなく「攻める」武器です。
あなたの卓球が、もう一段レベルアップすることを願っています。
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